カテゴリー別アーカイブ: リーディング

リーディング - 多読は簡単な本を

楽しむために読む

以前、私が一番大事だと
思っている多読の定義として、
「楽しむために読む」をあげました。

リーディング - 多読とは?

実はこれ以外にも多読の定義(条件)
はあります。でも、それぞれ
結局のところは「楽しむために読む」
と関係してきます。

簡単な英語の本を読む

多読で読む本の英語のレベル
ですが、ストーリーを楽しめる
くらいの簡単な英語で書かれた本を
読んでください。

ただ、ストーリーが楽しめるかどうか
は個人差があるので、話の筋が
わかるレベルの本と言う言い方を
しましょうか?

話の筋がわからなければ、当然
楽しめませんから。

簡単な本で効果があるの?

これはよく生徒さんにきかれる
ことなんです。

日本人全員をひとくくりするに
するつもりはありませんが、
多くの方々が、「楽しい事が
勉強になるわけがない」、と言う
考えを持っているように思われます。

勉強とは「楽しくない」「厳しい」
ものだと言う固定観念がある
ようですね。

簡単な英語でも力はつきます

簡単な本を沢山読めば、英語力が
つきます。それが多読です。
多読(Extensive Reading)と言うのは,
英語教授法、第二言語習得と言った
学問の中でも、重要な言語習得法と
して認められています。
日本ではやっと最近主流になって
きたのかな?

おそらく皆さんは中学や高校では
多読をしなかったのかもしれません。
一文一文細かく文法的に解析して
和訳していくのを精読と言います。
皆さんが学校で行っていたのは
精読では?

私のTESOLの先生方も支持

私はTemple 大学ジャパンで、
英語教授法の修士をとりましたが、
どの教授もextensive readingの
効果については力説していました。

多読による語彙・表現の強化に
ついては以下の項目に:

リーディング – 量が物を言う

ですから、簡単に読める英語の本を
たくさん楽しんでください。
それが多読です。

英語力が絶対つきます!

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リーディング - 多読とは?

ただ多く読むだけじゃない

「多読」と言う言葉、英語学習者なら
きいたこと、あるいはみたことが
あるのではないでしょうか?

本屋さんの英語学習本のコーナー
に「多読」関係の本、最近は結構たくさん
おいてありますよね。

でも多読はただ単にがむしゃらに
英語をたくさん読むだけではありません。
ちゃんと定義(条件)があるのです。

 

多読の定義

もちろん定義と言っても統一している
わけではありません。英語習得に
携わっている人達は、各自自分の
納得のいく定義を持っていると思います。
と言うことで、ここでは私の思うところの
「多読」について書きます。

ちなみに英語では多読は
Extensive reading と言います。
専門家の間では省略してERとか
言っています。
最初TESOLの講義で聞いた時は、
緊急治療室(emergency room)かと
思いましたよ!(笑)


楽しむために読む

まず、私にとって一番大事な定義は
楽しむために読むと言うことです。
「え?楽しむため?英語力つけるためじゃないの?」
と思った皆さん、もちろん英語力はつきますよ。

でも、趣味として英語の本を読めたら
素晴らしいと思いません?
物語がめちゃくちゃ面白いから、「楽しみ」として
読めたら、人生にプラスだと思いませんか?
楽しいことが一つ増えるわけですから。
もし、こうなったらあなたの英語力は飛躍的に
伸びますよ!


趣味とまでいかなくても

私が言った「楽しむために」と言うのは
趣味や楽しみまではいかないとしても、
少なくとも学校の宿題として与えられた
本を読んだり、読書感想文を書かされたり、
本の内容に関する読解問題をするような
事はせずに、本の内容を楽しむために
読むと言うことです。

楽しむために読むので、当然自分が
好きな本を読むのです。先生が本を
選ぶのではなく、学習者が主体的に
読みたい本を選ぶのです。

本を読み終える期限も、テストも、
読書感想文も当然ありません。

楽しむために読むのですから、面白く
なかったら途中で違う本に変えても
いいのです。
(経済的な問題はあるでしょうが)

これがExtensive Readingの一番
大事な事だと私は思います。

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リーディング – 量が物を言う

英書の多読が効果的

多読とは簡単に読めるレベル
の物を、文字通りたくさん読む
ことです。精読とは異なり、辞書を
ひいたり、一文一文訳していきません。
それよりも、ストーリー(物語)を
楽しむために行う読書です。
英語ではPleasure readingと言います。
完璧にわからなくても、読みすすんで
内容を追うのです。

勉強からほど遠いイメージかもしれ
ませんが多読はいいことづくめです。

英語の感覚・フィーリング

やはり、多読をすることの一番の
メリットは、英語と言う言語のFeeling
・感覚が得られことだと思います。

言語に対するFeelingがない人は
英語をアルファベットと言う記号で示された
暗号の羅列、数式、化学式としてとらえて
いるのでは?
そう、まさになんかの記号ですよね。
言葉と言う実感がわきません。
でも、誰でも最初はそうなんです。
私たちが日本語をとらえるように、
意味をもった、内容をもった言語として
英語を感じることができるようになる
ためには、あたりまえですがたくさんの
英語に触れる必要があります。
帰国子女が英語ができるのは
そういうことなのです。
彼らは現地で英語に囲まれて、意味のある
英語にたくさん触れてきたのです。
必ずしも、現地で死ぬほど勉強したとは
限りません。
おさらくしなかったでしょう(笑)
しかし、日本にいながらして、英語習得の
ために英語に触れる事は可能です。

その方法の中でも効果的なのが多読です。
私も多読支持派です。

語彙・表現が身につく

母国語の語彙習得においては
リスニングよりリーディングを
とおして行われていることは、

リーディング – 語彙習得は圧倒的にリーディング

で説明させていただきました。

このリーディングをとおして
の単語の習得は読む量が
多ければ多いほど効果的です。

そもそも、多読とは辞書をひかず
簡単な本を楽しむために読みます。
それなのに、なぜ語彙力が身につくかって?

それは簡単な文書であるがゆえに
数少ない新単語(意味を知らない単語)
が周りの知っている言葉で形成された
文脈から推測できるからです。

そう、未知の単語の前後が知っている単語
ばかりで、ストーリーの筋がわかるから
単語の意味の推測も可能になるのです。
そのようにして私たちは語彙を増やしています。

逆に言ったら、知らない単語が出てきても
前後の文脈から推測できるくらい簡単な
本をたくさん読むべきなのです。
これがまさに多読です!

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リーディング – 語彙習得は圧倒的にリーディング

インプットで取り込み

英語習得に必要なインプット」で、
語彙や英語表現は英語のインプット
をとおして習得している話をしました。
自然発生するわけが無いので、
あたりまえと言えば当たり前なんですけど(笑)

そして、インプットには目から(リーディング)
と耳から(リスンング)の2種類があります。

もちろんこの二つのインプットはそれぞれ
ちがった特質をもっています。

リスニングには音声が伴いますが、
リーディングには音声はありません。
また、リーディングは文字を通して
英語をインプットしますが、リスニングには
文字はありません。

二つともインプットではあるのですが
異なった性質を持っています。

ところで、語彙の習得にはどっちの
インプットが有効だと思いますか?

語彙習得は圧倒的にリーディング

そう、語彙数を増やしてくれるのは、
ListeningよりもReading input なんです。

なぜだと思いますか?

まず、耳から入ってくる英語って
考えてみれば、会話が多いですよね。
生の会話でないにしても、
テレビやネットにしても、ドラマや映画を
見る人が多いと思います。
ドラマや映画から聞こえてくる
英語って会話が多いですよね。
論文の朗読や環境破壊に関する
レポートの英語を聞くわけでは
ありません。

会話で使われる語彙は…

それで、何が言いたいのかと
いいますと、耳から入ってくる
英語は会話が多く、会話、つまり
話し言葉では使われている
単語の数(種類)は書き言葉と
比べると限られているのです。

話しことば(話す英語)の方が
書きことば(読む英語)よりも
使われる単語数が少ないということです。

ある統計によると、会話における
上位2,000語の占める割合はなんと79%。
勿論、残りの21%から学ぶことは可能です。
ただ、書き言葉の方が語彙が多様で
あるのは、そんなに不思議なことでは
ありませんよね。

日本語でもそうですよ。

英語学習者の皆さん
がんばってたくさん英語を読んでください

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リーディング – 英語習得に必要なインプット

インプットで基本を

英語の習得で重要な概念が
インプットとアウトプットです。

インプット

インプットは取り入れることです。
言語にあてはめると、これは
リスニングとリーディングになります。
英語を聴いたり、読むことによって
言語を自分に入力しています。

アウトプット

インプットは外に出すことです。
英語に当てはめると、これは
スピーキングとライティングに
なります。
英語を話したり、書いたりする
ことにより、英語を出力しています。

語彙はインプットで

言語には語彙や表現が必要ですが、
この語彙や表現はインプットによって
習得しているのです。
英語を読んだり聞いたりすることで
言葉が蓄積されていきます。
「インプットだけで言葉が覚えられる
のだろうか?」と不思議に思う人も
いるかもしれません。
単語帳とか単語テストを繰り返して
やっと単語って身につくのでは…

母国語の語彙

でも、これは皆さんの母国語にあて
はめれば納得がいくと思います。

私達は信じられないほどの数の
日本語の単語を習得してきました。

私達は、辞書を用いて単語帳を
作成したり、単語確認テストを
行ってきたわけではありません。

私達はインプットにより、自然に
多数の日本語単語を習得します。

ネットでみつけた情報ですが、
日本の小学生と中学生の語彙レベルは
「図説日本語」林大監修(角川書店)によると、
小学生レベル: 5千~2万語
中学生レベル: 2万~4万語
だそうです。

小学生レベルって何年生の事だろ?
仮に6年生(12歳)とし、5千~2万語
の中間の12500語とすると、一年に
1000語以上身につけていることに
なります。それって一日に3語のペース!

人間の持っている可能性ってすごいですね。
たくさんのインプットでこれだけ語彙数
を増やせるのです。

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リーディング – 情報の宝庫

活字は情報の源


私達が得る情報・知識のほとんどが
英語・日本語に限らず、リーディング
つまり活字を介します。

新聞・本を読む人が減ってきたと言われて
いますが、ネットの情報量を考えれば、今でも
テキスト(活字)が最大の情報源であることは
明らかです。若い人でも、新聞は読まなくても、
TwitterやFacebook、Blog等はみているので
はないでしょうか。

活字の情報源は英語が主流

そして、その活字の情報は世界規模で
考えれば、言うまでもなく圧倒的に英語が
多いのです。確かに、日本語に翻訳されている
ものも多いのですが、専門的なものになれば
あなるほど英語が主流です。そして、ビジネス
(金もうけ)を考えると、専門的なものほど翻訳
される度合いは低いのです。

大衆受けする娯楽情報は、ほうっておいても、
だれかが無償で翻訳して、ブログやtwitterで
発信するでしょう。
また、メディアもエンターテインメント等の
売れる情報は、お金をかけて和訳し、
金もうけに使うわけです。

しかし、大衆受けしない

情報は英語でしか入手できないかもしれ
ません。もしかしたら、「私はグローバル
ビジネスシーンで働いているわけじゃないので
そんな専門的な情報はいらないわ」
「別に大学の教授でもないし…」
と思った人も多いかもしれません。

キャリア、出世に関係なくても

でも、趣味の世界でも英語の情報が
得られれば良いことはいくらでもあります。
例えば、あなたが日本で全然知られていない
バンドの大ファンだったとしましょう。

その、バンドに関する情報を日本のメディアが
手間暇かけて翻訳して皆さんに提供してくれる
でしょうか?

英語が読めれば、そのArtistの情報を得ることが
できます。そのバンドがFacebookをやっていれば
友だちにもなれるかもしれません。
そのバンドのコンサート情報も入手でき、英語で
書かれたチケット購入ページもスラスラ読んで、
海外までそのバンドを観に行けるかも!

そうしたら、人生が豊かになると思いませんか?
英語が読めて、活字から情報が得られて
よかったと思うのでは。

活字は情報の源

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