ただ多く読むだけじゃない
「多読」と言う言葉、英語学習者なら
きいたこと、あるいはみたことが
あるのではないでしょうか?
本屋さんの英語学習本のコーナー
に「多読」関係の本、最近は結構たくさん
おいてありますよね。
でも多読はただ単にがむしゃらに
英語をたくさん読むだけではありません。
ちゃんと定義(条件)があるのです。
多読の定義
もちろん定義と言っても統一している
わけではありません。英語習得に
携わっている人達は、各自自分の
納得のいく定義を持っていると思います。
と言うことで、ここでは私の思うところの
「多読」について書きます。
ちなみに英語では多読は
Extensive reading と言います。
専門家の間では省略してERとか
言っています。
最初TESOLの講義で聞いた時は、
緊急治療室(emergency room)かと
思いましたよ!(笑)
楽しむために読む
まず、私にとって一番大事な定義は
楽しむために読むと言うことです。
「え?楽しむため?英語力つけるためじゃないの?」
と思った皆さん、もちろん英語力はつきますよ。
でも、趣味として英語の本を読めたら
素晴らしいと思いません?
物語がめちゃくちゃ面白いから、「楽しみ」として
読めたら、人生にプラスだと思いませんか?
楽しいことが一つ増えるわけですから。
もし、こうなったらあなたの英語力は飛躍的に
伸びますよ!
趣味とまでいかなくても
私が言った「楽しむために」と言うのは
趣味や楽しみまではいかないとしても、
少なくとも学校の宿題として与えられた
本を読んだり、読書感想文を書かされたり、
本の内容に関する読解問題をするような
事はせずに、本の内容を楽しむために
読むと言うことです。
楽しむために読むので、当然自分が
好きな本を読むのです。先生が本を
選ぶのではなく、学習者が主体的に
読みたい本を選ぶのです。
本を読み終える期限も、テストも、
読書感想文も当然ありません。
楽しむために読むのですから、面白く
なかったら途中で違う本に変えても
いいのです。
(経済的な問題はあるでしょうが)
これがExtensive Readingの一番
大事な事だと私は思います。